東海大学
工学部
電気電子工学科
大口研究室

研究室紹介

大口研究室について

主にモータやインバータといった電気機器,パワーエレクトロニクスについてテーマ別の班(高効率班,可変磁束班等)に分かれて研究活動を行なっています。
当研究室では主にコンピュータによりシミュレーション技術を駆使して研究を行っており,電磁界解析ソフトJMAGや回路シミュレータソフトPSIMを研究で使用しています。
2024年4月現在,修士2年生4名,修士1年生2名,卒研生13名が所属しており,日々研究活動に励んでいます。

研究紹介

高効率班1班(鉄心渦電流損)

モータの高効率化に向け,鉄心に渦電流が流れることによって生じる損失について研究しています。
鉄心の面内方向に流れる渦電流や,溶接部やカシメ部を流れる渦電流を電磁界解析ソフトにより解析し,その影響度合いを評価しています。

高効率2班(素線渦電流損)

モータの高効率化に向け,漏れ磁束によって生じる素線損失について研究しています。
回転機の素線に発生する損失には,直流抵抗損の他に渦電流損や並列素線においては循環電流損があります。
本研究では永久磁石同期機を対象に,素線形状の異なる回転機の循環電流損や渦電流損を解析により比較し,これら損失の低減を目指しています。

可変磁束班

電動車両用主機モータは運転範囲が広く,広範囲での高効率化が求められています。
近年,通常のモータに対し運転範囲の拡大が可能と考えられる可変磁束モータが注目されています。
当研究室では可変磁束モータの1つである永久磁石と電磁石を用いたハイブリッド界磁形同期機に着目し,設計や効率計算を行い,従来のモータと比較・検討を行っています。

回転発熱機班

近年,脱炭素社会の実現に向け再生可能エネルギーによる発電量が増加しており,余剰電力の有効活用が課題となっています。
余剰電力の有効活用に向けて蓄熱発電が注目されており,蓄熱発電システムの構成要素の1つである電熱変換装置に回転発熱機を適用することが検討されています。
本研究では回転発熱機の発熱量増加による性能向上を目指しています。

ロボットモータ班

ロボット用モータにおける安全性の向上を目的として研究を進めています。
安全性として,ロボットアームが人や物に接触・衝突したときにモータが逆回転して被害を抑制する(バックドライバビリティ)機能の高性能化を目指しています。

卒業生の進路

卒業生の主な進路は以下の通りです。